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  • 執筆者の写真Masaya Sakamoto

流れる水は腐らず。


前回ブログで少し触れて以来、安定と不安定について考えております。 教則本やレッスン動画などで、楽器を弾く時は

「体を安定させて」

とか

「ピックを持つ手の小指を支点にして」

とか、

不安定は良くない的ニュアンスの解説がなされているのをちょくちょく見かけます。 それが悪いとか間違ってると言いたい訳ではなく、

では安定してる状態っていうのはどういう状態なのよ?

ということを改めて考え直してみました。

演奏においての安定とは、プレイアビリティ、音色面の両方が無理なく正確に表現されることだと思います(日本語あってる?)。 そのためには適切な力で弦を押さえて、適切な力や角度、距離で1本、あるいは複数の弦をはじくことが必要であり、これがいわゆる「演奏時の安定」ということになります。 でも「体を安定させて…」とか「腕をリラックスさせて…」なんて言われると、結構そこに集中してしまい、上半身や腕はリラックスしてても下半身ガッチガチになったりしがちですね。 ここで、よくよく考えてみると、全く微動だにせずギターを弾けるのであれば体を安定してもいいかもなのですが、多少なりとも体は動きますし、ステージでの演奏となればそれはなおの事です。 この中で上記の「演奏時の安定」の条件を満たすには、常に流動的にギターと体の関係を保っていないといけません。 つまり「体の安定」と「演奏時の安定」は違うということですね。 脱力やリラックスというのも、常に流動的に変化に対応できるように必要なものだと思います。 そう考えると、精神面においても

「正確にこれをやってやろう!」と1つに固執するより

「まぁ何かあったらその時なんとかするか〜」

くらいの方が良い結果を産むのかもしれませんね。 踏まえて、弦との安定を保ちつつ身体は柔らかくをイメージして弾いてみました。

今回はかなりニッチな内容になってしまいました。

初心者の人には難しいかもなので、「へー」くらいで心に留めておいてもらえたらいずれ役立つかもしれません。 体の使い方が生まれながら上手い人は、ナチュラルにできてる事かもしれませんが、演奏に行き詰まったり、弾きにくさを感じたりする人の解決のヒントになれば幸いです。 「流れる水は腐らず」 安定のために不安定でいきましょう!


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