若かりし頃の話。 曲作りのプリプロでプロデューサーとメンバーと集まってあーだこーだ言っておりました。 あるセクションのコードを変えよう、という流れになり、一人のメンバーが思いついた音を 「これね。このコード。」 って言ってポンと弾いてくれたんですが、 当時の僕はコードに詳しくもなく、 その音を聴きとるのも手こずってしまって、 「ん?この音?この音かな?」 って感じになってしまったのです。
メ「これこれ!この音!」 僕「ん?これ?」 メ「ちがう、これ!」 僕「これかな..?」 メ「ちがう、これだって!なんでわかんないかなー」 その時、 それまで黙っていたプロデューサーさんが、そのメンバーに 「お前そんな言い方すんじゃねーよ。 お前の楽器で弾くのは簡単かもしれないけど、これギターで弾くと大変なんだよ!」 と注意したのです。 誤解がないように言っておくと、僕はこの話で、そいつは悪いやつだ!とか言いたい訳ではありません。 逆の立場なら僕も悪気もなく言ってたかもだし、わからなかったことはプロとして褒められた話ではないですしw ただその時に思ったのが、 "自分の当たり前"が"誰かの当たり前" だと思ってはいかんなぁという事で。 それ以来、 僕は誰か他のパートの人に何かリクエストする時は、 「ここの部分◯◯みたいにしたくて、こんな感じの演奏にして欲しいんだけど、あなたの楽器的にそれって難しいですか??」 みたいな言い回しにするようにしています。
そうすると、険悪なムードになることもなくなり、相手も「いや、全然大丈夫だよ!」と快諾してくれて、しかもリクエスト以上にナイスプレイをしてくれることが多くなった気がするのです。 伝え方ひとつで音楽も人間関係もどんどんよくしていける。 他人の楽器にも常に敬意を払っていきたいもんです。 とはいえ、まだまだ未熟者ゆえ、 色々失礼なことを言うかもしれない坂本を今後ともよろしくお願いいたします!w
ロックギタリストがあんまり好きではないであろうE♭キー。↓↓↓
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