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執筆者の写真Masaya Sakamoto

いい弾き方について考える

先日レッスンに来られた方が

「いい弾き方がわからないので知りたい」

と仰いました。


「いい弾き方」ってなんでしょう?


弦振動のことを考えたら無理のない力、綺麗な角度で抵抗なく、弾くのが理想的だと思っておりますが、

YouTubeとかを観てみるとたくさんのプレイヤーが色んな弾き方をしてて、それがまたかっこよかったりしますね。


身体の大きさの違いもあるので憧れの人を真似しても参考にならなかったりもします。


じゃあ結局いい弾き方ってなんなのよ!ってことになってしまうので、私の考えをお話しました。



先程も述べた通り、ギターと弦をうまく振動させるには柔らかく弾くのがいいと思います(詳しくはこちらの記事→https://www.sakamotomasaya.info/post/2018/03/09/untitled)

が、それがどのジャンルにもフィットするかってことになると必ずしもそうとは限らないんですよね。


ロックとかパンクとか(全部じゃないけど)、弦が切れそうな勢いで弾いたテイクをミックスでコンプでバキッと整えたものをCDなどで我々は聴いてる訳です。


つまりここまでがセットでいわゆる「ロックな」音なんですね。


音が歪んでることもそれに一役買っておりますね。

強く弾いても歪みによってナチュラルにコンプがかかります。


逆にジャズとか、ポップスのバラードなんかで、クリーンやクランチサウンドでその衝動をぶつけてしまうと、ギターの音がバチバチと痛かったり、馴染まなかったり、ラジバンダリ、もとい、音楽がぶち壊しになったりします。


今はコンピュータやエフェクトで歌も楽器もピッチはリズム補正などは加工できますが、こういうタッチや表現の部分は誤魔化しが効かないですね。


他のパートとの兼ね合いもあります。

僕は昔めちゃくちゃピッキング強かったので、ピアノと共存できるギターのアタック感についてよく悩みました。


他のジャンルでも独特の弾き方や力加減がそれぞれあると思います。



そこで大事になるのが、


ギターという楽器や、弦が物理的に一番響く「デフォルトの弾き方」を知っておくことだと思います。


それを基準として、臨機応変、当意即妙に、それぞれの音楽にフィットする音を使い分けることが、いわゆる音楽における「いい弾き方」になるのだと思いますね。


そのためには色んな音楽を聴いたり、ギターだけではなく周りの楽器をよく聴いて、そこで活きる音を常に意識していきましょう。


ただ速く弾けたり、難しいことをするのではなく(それにも努力がいるしすごい事なんですが!)、やはり音楽家として、いい音楽を作るためにギターをサウンドさせていきたいものですね。


自戒の念も込めて、こちらに記しておきます!



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